先日、政府がコロナの影響を考え財界に大学生の新卒扱いを3年間に引き延ばすという要請がありました。
今回は、その要請の概要とそのメリット・デメリット、ネットの声、僕の意見について話していきたいと思います。
3年以内は新卒扱いになる?今回の要請の概要
「大学卒業後は新卒扱いとする」ことを政府が経団連に要請しました。
コロナの影響で内定を取り消されたり、そもそも内定すら貰えなかったりした大学生は多くいます。
そんな状況を受け、政府が卒業しても3年以内は新卒扱いにするよう要請したのが今回の概要です。
対象者は21卒・22卒となっています。
今回の要請のメリット・デメリット
もちろん、就活生にとってはメリットの方が大きいかもしれませんがこの要請によって辛い思いをする人も出てきます。
3年以内を新卒扱いとする要請のメリット・デメリットについて解説していきます。
卒業3年以内を新卒扱いにするメリット
今回の3年以内を新卒扱いとする要請の最大のメリットは、コロナの影響で採用枠が減る就職氷河期のダメージを抑えられるということです。
先程も言ったように、コロナの影響で企業側も人を雇えず採用枠を減らすどころかリストラしたり、倒産したりしている会社も多くあります。
もちろん影響が少なかった業種もありますが43業種の内21業種に影響があったと日本経済新聞が言っています。
その就活生に大きなダメージを与えることとなった現在の社会に今回の要請は希望の光を見せることとなるでしょう。
新卒採用と既卒採用で採用枠を分ける風潮がある日本にとってこの要請はまた新しい社会を作り出すかもしれません。
卒業3年以内を新卒扱いにするデメリット
現在の就活生にとって、新卒扱いとされる期間が伸びるのは大きなメリットとなりますが、それ以外の人たちはどうなるでしょうか。
翌年、翌々年も現在と同じように企業側の採用枠が増えずに減少傾向にあれば倍率が増加してしまうことになってしまいます。
翌年に内定を貰えるように切り替えて頑張ろうとする人がいるとします。
もちろんそれは良いことでもありますが、一年目の新卒者からしたらどうでしょう。
ライバルが増えることになるので嬉しいことではないですよね。
なので、23卒・24卒からするとライバルが増えるので今回の要請はデメリットと考えるのがいいのかもしれません。
今回の要請を受けたネットの声
新卒一括採用をなくせ
・「違うそうじゃない…」
・「そもそもなぜ新卒と既卒で分けているんだ」
結局意味なさそう
・「空白の1年間について聞かれたら結局ニート・フリーター扱いされそう」
・「1年目が優遇されそう」
もっと早く決めて欲しかった
・「3年間余裕があったならもっと余裕持って就活できたのに」
・「今回内定貰えなかった人の方が希望通りの職種につけそう」
など、否定的な声が目立ちました。
1番多く見た意見は日本はそもそも新卒一括採用の制度を見直すべきという意見でした。
今回の新卒扱いの要請がスタートとなって新卒扱いと既卒扱いの区別をなくすような風潮ができればいいですね。
しかし、日本には新卒を好むという根強い概念があるので難しそうですね…
筆者の意見
僕が1番最初に思ったのは、ネットの声にもあったように「結局新卒一年目が優遇されるんだろうな」です。
確かに、新卒扱いになれば就活を行えますし新卒の枠としてエントリーすることもできます。
しかし、会社側はどう思うでしょうか。
少し厳しい意見ですが、新卒一年目の大学生と新卒二年目の人であればどちらを取りたいと思いますか?きっと多くの人が「新卒一年目の大学生」と答えるでしょう。
僕自身、新卒を特別扱いしている風潮に飲み込まれているからかもしれませんが日本にはどうしても新卒とそれ以外で分ける風潮があるんです。
絶対に新卒二年目の人には「空白の一年間」について聞かれるでしょうね。
その一年間を必死に自分のために動けている人が二年目であっても新卒扱いとして企業から評価されるのかもしれません。
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まとめ
今回の要請の概要は、
「コロナによる採用枠の減少を考えて21卒・22卒は卒業後3年以内は新卒扱いとする」
です。
この要請では21卒・22卒の人にとったらメリットであり、23卒・24卒の人にしてみればデメリットと言えるでしょう。
しかし、新卒を好む日本では新卒一年目を優遇して採用するんではないのかなと僕は考えています。
僕自身、22卒ですが新卒一年目で内定が貰えないと新卒扱いではあるけど二年目以降は苦しいかなと考えています。